研究開発部主催
社内勉強会を行いました

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2019.11.22

皆さま、こんにちは!ディライトワークス広報担当です。

ディライトワークスでは、研究開発部が企画・運営する社内勉強会を不定期で開催しています。最先端の技術や研究に触れ、個人の成長にもつなげることを目的として、所定の分野で活躍する研究者や専門家の方々をお招きして講演いただくスタイルです。

その第一回を2019年9月10日に開催しました。講師としてお招きしたのは、多方面の活動で知られ、筑波大学准教授でピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役CEOの落合陽一さん。

 

この講演は、本年6月19日に発表した先端技術の社会実装による課題解決と価値創出のためのコンソーシアムプログラム「Pixie Nest」の活動の一環として実現しました。
技術×アート×ビジネスの複合領域について、産業界、学術界をまたぎ、最先端技術や各種学会での動向などを交えて、大変刺激的なお話をきかせていただきました。後半には、落合さんに直接質問できる質疑応答の時間も設けていただきました。

このブログでは具体的な内容は伏せさせていただきますが、様々な話題において、落合さんの幅広い視点からの鋭い考察を伺え、また、質疑応答ではいろいろな角度から質問に対して落合さんらしいシンプルで本質的な回答を伺うことができ、参加した社員はみな多くの刺激を受けていました。

 

 

そして、10月31日(木)に開催した第2回では、金沢工業大学の山田真司教授に講演いただきました。

 

山田教授は、”「萌える」キャラクターの顔や声はどのように設計すればよいのか?”など、アニメやゲームのコンテンツ設計方法について、工学・心理学的なアプローチで研究されていらっしゃいます。今回の講演では、クリエイターの勘や経験といった感性の領域になりがちな「どういったものが世の中に好まれるか」というテーマについて実際の研究結果を用いながら紹介いただきました。

まず、某有名タイトルにおけるキャラクターデザインと作品としての成功の関連性について。初期段階で仲間になるキャラクターは親しみやすさに重点が置かれたデザインで、ゲームが進行するにつれて迫力ある外見へと変化していきます。そして他のキャラクターと比較しても、その変化が顕著であることが山田教授の調査の結果で分かりました。つまり、ゲームの進行によるプレイヤーの成長をキャラクターの外見の変化という側面からキャッチーに感じることができ、その結果、ゲームとしても成功につながったのではと山田教授は分析されていました。

 

 

次は玩具の話へ。アニメ化もされているプラモデルの人気が、同じシリーズ内でもなぜ異なるのか。歴代シリーズのプラモデルを用意し、印象を評価してもらったそうです。
その結果、各プラモデルに対する印象をプロットしたグラフで、「重厚でごつごつとした印象を受けるグループ」と、「軽やかで滑らかという印象を受けるグループ」という2つの傾向があることが分かりました。そのグラフへさらに視聴率といわゆる”燃え”の要素があるかを評価をしてもらったグラフを合わせると、重厚感がありかっこいいと感じる”燃え”度が高い作品ほど視聴率が高い傾向にあり、”燃え”要素の期待を作ることが作品のヒットにつながるのではとコメントされました。

 

 

そして最後は、アニメの作画において主線の太さと色で印象がどのように変わるかという内容へ。
最近ではアニメの主線で茶色が用いられることも多いですが、それは、デジタル化に伴って線の多い絵へと変わっていく中、黒い輪郭線を使用すると重たい印象になってしまうのを軽減するためなのだそうです。

山田教授は、実験データを持つことで、たくさんの人が集まって何か一つの物を作り上げる際、感性の世界の話を論理的に行うことが可能になり、説得力のある話ができるようになると締めくくりました。

ディライトワークスでは、今後もこのような勉強会を開催し、スタッフ一人一人の成長を支援してまいります。